Sunday, September 21, 2008

アメリカの社会主義化

超反社会主義のブッシュ政権のもとアメリカが社会主義化している。
先々週は、ファニーとフレディの国有化、先週はAIGと不良債権の国有化。

私は、ポールソンが財務長官であったことで、この国が救われたと思う。彼はもとゴールドマン・サックスのCEOであり、キャピタル・マーケットの事を最も理解している。彼の組成したプランは極めて複雑であり、所謂庶民と呼ばれる人達には理解できないであろう。

今朝の政治番組では、”King Henry"と呼ばれている。



この数日、ブッシュは去勢されたばかりの猫の様に困惑していた。多分、ポールソンのプランの理解に苦しんでいるのだろう。

政府が買い取る不良債権の額面は不明だ(コストは$700Billion)。最近メリルが同様の債権を額面の22%で売った。政府はどんな値を付けるのだろうか? このプランが成功する為には、不動産市場が安定する事が必要。儲が出れば、国民の利益になる。

また、金融系企業の株の空売りが一時的に禁止された。空売りをする連中が新しいテロリスト扱いされている。空売りを禁止する必要はなかったと思う。悪徳な空売りを監視できなかったSECの責任である。嘘の噂を流す連中が横行していた。トレーダーは噂があれば、事実はどうあれ先ず売るからである。
この空売り禁止令が解かれた日、市場はまた大暴落するだろう。それまで、空売り屋は多分、オイルの価格を高騰させたり、消費力の縮小を理由にリーテイル・セクターを攻撃すると私は見る。彼らは所謂FUD(Fear, Uncertainty, Doubt)を市場に蔓延させて大儲する。

こんな状況の中でも、オバマの人気は少し上がったものの、未だに接戦である。何故だろうか? アメリカの根深い人種差別とアメリカ人の無知(大統領を選ぶのに町長を選ぶ様なセンチメントがあること)だと思う。




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