Saturday, September 13, 2008

ペイレンの初TVインタビュー

サラ・ペイレンの初のインタビューが行われた。インタビューをしたのは、ABCのチャールズ・ギブソン。予想は、ギブソンのインタビューは甘いだろうと言われていたが、彼女を結構追詰めてくれた。



印象としては、どこかの大学の学長が、親のコネで入学する学生を仕方なく面接している様な、妙な苛立ちも見られた。

彼女の外交問題に関する無知が暴露され(ブッシュ・ドクトリンを知らなかった)。
超タカ派である事を裏付ける発言(グルジア紛争で、戦争が勃発すれば米国も参戦するべきという発言)。

また、恐ろしい事に、ペイレンの海外歴は、カナダとメキシコ、それにクエート(軍隊訪問)とその途中に寄ったドイツのみ。彼は、アラスカからロシアが見えると自慢げに言った。

インタビュー前に、詰め込みの訓練を受けた形跡が明らかであり、同じフレーズを繰り返し苦戦していた。また、彼女の口から出るボキャブラリーは、コチラの中学生程度のものであり、普通の日本人なら、辞書なしで理解出来る程度のもの。

リベラル側はこれに対し、ペイレンの知性のなさを笑った。ただ、エリート共和党は、"俺だって、ブッシュ・ドクトリン知らない”と弁解に奔走。理解に苦しむのは、共和党のエリートたちは自分のプライドを落として8年間ブッシュをかばい、彼らはまた同じ事を繰り返しているということである。

私が心配しているのは、民主党はケリーの時の様に共和党の無知さを甘く見て失敗する可能性があるということ。共和党は嘘を平気でつくし、アホでも民衆に受ければそれでいいという路線をとる。今回の選挙は、どうやら白人の女性の投票次第、彼女たちが、知性を尊重するか、親しみやすさを重視するかである。

アメリカの大統領は、本来、超越した知性とリーダーシップ、カリスマ性を持つ事が必須条件であるべきだが、現実は親しみやすい雰囲気で決まってしまう。クリントンが90年代に勝てたのは、この必須条件に加え親しみやすさがあったからだ。だから、共和党はオバマにエリートというレッテルを付ける。

恐ろしい事だと思う。

最後に、このビデオを見て欲しい。ペイレンが奨励した飛行機を使ったオオカミの虐殺。
こんなことが許されていいのだろうか?




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