80年代後半に学生として渡米した私は、薦められて読んだマルコムXに関する本をあさった時期があった。オバマのスピーチを聞くと、内容は別として、マルコムのスピーチの同じ周波数(というかリズムとスピード)を感じるのは私だけだろうか? オバマはコロンビア大時代、アンチ・ソーシャルになりひたすら読書に耽った時期があった。彼に大きな影響を与えた本の一つはアレックス・ヘイリーの”マルコムX自伝”である事も知られている。メイクオーバー前のミッシェル・オバマも何となくベティ・シャバーズに似ている。因に、右翼は”オバマはマルコムXの隠し子”などというとんでもない噂を流した。
アメリカはそもそも右寄りの国である。そんな土壌で、左から攻めるのは至難の技。私から見れば、オバマは立派な中道。例の”お茶会”の連中はオバマを”Socialist"と呼んでいるが、実はこの”Socialist"は”N....r”の暗号だってアホでも気づいてる。
この国が少しでも中道に寄る事が、当面の目標であろう。左にいきなり引き寄せるのは無理がある。ジェネレ−ションとデモグラフィックの淘汰、中東の緊張緩和(希望的観測)等が少しずつアメリカを左に動かしてくれるだろう。
45年前に天国に行ったマルコム、オバマ大統領が大苦戦している様をどう見てるだろう?
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