Sunday, July 19, 2009

Jamie Dimonは金融界のロックスター


JPモルガンCEOのジェイミー・ダイモンは格好良すぎる。彼に惚れてる女性は、どうも私だけじゃないらしい。彼が、CNBCなんかに出ると胸がキュンとなる。

金融危機以来、大手銀行唯一の勝利者(ゴールドマンやモルスタは投資銀行というか巨大ヘッジファンド)として浮上。彼が口を開くと、皆が注目。議会の公聴会でも、冴えない他の銀行のCEOの言い訳がましいおっさんに混じって、彼は唯一若々しく且つ強かだった。彼の痛快な率直さは、不思議にセクシーなのである。



彼のレジメは、映画になっていい位のストーリー性がある。ハーバードのMBAを取得後、当時アメリカン・エキスプレスのサンディ・ワイルに見込まれ直属の部下になる(GSとMSのオファーを蹴って)。二人はアメックスを去り、損保やソロモン、Citiの吸収統合を繰り返し、Citi Groupという帝国を築く。90年代後半、ワイルは自分の娘を昇格させ、ジェイミーとの確執が深まる。1998年、彼はCitiを去る(彼自身は首になったと言っている)。

2000年、ジェイミーは当時全米5位のバンクワンのCEOに就任、4年後JP モルガンがバンクワンを買収した際、彼はCEOの座を勝ち取る。

その後、ジェイミーは大胆なコスト削減に専念(これに関しては、JPモルガンの社員は”エリート銀行を地銀みたいに運営しようとしてる”と文句をたれていた)、アセットも他の銀行よりコンサバに運用。金融危機に際しても、ベア・スターンズやワシントン・ミューチュアルを買収する余力さえあった。彼は、欲の塊の様なワイルから、”Greed is not necessarily good ( 欲は必ずしもいい事ではない)“と言う事を学んだのかも知れない。

オバマはジェイミーをこう賞賛している。

"You know, keep in mind, though. There are a lot of banks that are actually pretty well managed; JP Morgan being a good example. Jamie Dimon, the CEO there; I don’t think he should be punished for doing a pretty good job managing an enormous portfolio."

3月のスピーチ(No silver bullet):Dimon: No Silver Bullet - CNBC.com


Saturday, July 11, 2009

Algorithmic Tradingの脅威

Algortithmic Tradingとは、日本で一般的にシストレと言われるものに近い。アメリカでは、Quants, Robo-Trade, High Frequency Trade, Black Box Tradeと呼ばれている。

ここで問題視したいのは、そのボリュームである。例えば、NYSEに於けるAlgorithmic Tradingは5割から6割に達している。その内の6割がゴールドマン・サックス。という事は、彼らのボリュームは全体の3割以上ともいえる。しかも、成功率の高いプログラムは皆が真似るのであり、大手のファンドは皆似通ったプログラムを使っている。大手ファンドのプログラムのパターンにおんぶする連中も実際多い。

この様な、大量且つ迅速なトレードは、勿論、市場に流動性をもたらすという点で必要である。それでも、この圧倒的なボリュームは、市場を自由自在に動かせるというのは、誰も語りたがらない事実。

株式市場は3月に底をつき、急上昇したものの、6月7月と不調である。投資家が戻らない。これは、景気の先行き不安以上に、市場に対する信用が欠如しているからでもある。市場の警察であるべきSECは後手後手、しかも自分たちの将来の雇用者である大手ブローカーの機嫌を損ねたくない。また、洗練されたシステムを理解する程有能でもない。

先週末、ゴールドマンの極秘プログラムを盗んだとされる元社員が捕り、少し話題にはなったが、こんな話をすると”あんたは陰謀論者だ”で片付けられるのがオチ。

しかし乍ら、最近”Zero Hedge"というブロガーが精力的に、ゴールドマンや政府にチャレンジしている。彼らはかなり高度な知識があり,内部事情も理解している様である。最近、彼らはゴールドマンが顧客のオーダーを利用して、そのトレードが実行される前に、相場を動かしているという事実をすっぱ抜いた。 これはFront Runと呼ばれる操作...多分法律に触れないんだろうけど。

ゴールドマンは、能力があるから勝ってきたわけで、競争相手が殆ど死に絶えた今、彼らに圧倒的な影響力があって当たり前。政治家は企業の味方というのは、今に始まった訳じゃない。ただ、ゴールドマンの存在が、イスラエルの核兵器の様に暗黙の了解という状況になっており、メディアも怖がっているのがおぞましいのである。


Saturday, July 4, 2009

サラがアラスカ知事職を投げ出した理由。

サラが、知事をヤメると宣言。支離滅裂なスピーチでまた世間を惑わせている。今後は共和党の候補者を応援して全国を回りたいとか適当な事言ったが、誰も本気にしていない。サラはサラの為にしか動かない。

Sarah Palin winking


3つの理由が考えられる。

次期大統領選
アラスカの知事に選ばれたという事実は、履歴書に載せられる。かったるいアラスカの知事をするより時間を有効に使ってアメリカ全土でプロモーションを出来る環境をちゃっかり選んだ。ただ、中途で知事の様な重要な職をヤメる様な人間に大統領が勤まるだろうか? そういう批判は短期のセットバックと考え、博打に出たのか?

自伝を出すという話は既に発表されている。少なくとも7−10億円程の契約金が保証されているはず。アラスカ知事の年収は1200万円程、比較にならない。又、共和党の中では未だに熱狂的なファンがおり、講演収入、テレビ出演、トークショーのホスト等、儲かる話はいくらでも来ているはず。彼女自身のアセット(容姿、話題性、人気)を現金化するのは今が最後のチャンス?

汚職疑惑
ワシラ町長時代、スポーツアリーナの建設に伴い、ある建設会社を不当に起用。その建設会社はサラの自宅の建設の際資材を提供している。この件に関しては、以前から噂になっていたが、本格的な捜査が始まったのかも知れない。今までも色々とスキャンダルで弁護士費用が50万ドルかかっている上、この話が本当ならさらに莫大な費用が予想される。

この爆弾宣言の直前、共和党上層部は、サラにはアラスカに戻って大人しくしてくれいう声があった。彼女は共和党のベースには有り難いが、今後の事を考えると厄介者。最近、Vanity Fairでも大きな暴露記事があったばかり。

サラは、知性に欠け、世界情勢の基本も知らない。地理の知識は日本の中学生以下。でも、彼女が凄いのは、政界という市場に於ける自分の価値を把握している。早々と損切り(辞職)して、全国展開に乗り出す。皆の予想より1年程早く...




Thursday, July 2, 2009

David vs. Goliath (ゴールドマン・サックス陰謀説)

陰謀説(Conspiracy Theory)といえば、ケネディ暗殺や、月面着陸偽装等が頭に浮かぶが、最近ゴールドマン・サックス(GS)陰謀説が頻繁に語られている。

GSが実はアメリカやヨーロッパの政治経済を支配しているという説。この話になると、右翼も左翼も仲良しになる。私は、半信半疑であるが,面白くて仕方がない。

GSに真っ向から挑戦した奴がいなかった(ブロガーとかは別として)。そこに、政治評論家として人気のあるMatt TaibbiがRolling Stone誌にGSの悪事を暴く記事を書いた。彼は、3月頃から金融崩壊に興味を持ち(彼は経済に関しては素人と自認)、”The Big Takeover"という記事でAIG救済を採上げ高い評価を受けていた。

最新の記事のタイトルは”The Great American Bubble Machine(リンクは記事とビデオ)"。


この記事では、GSは吸血イカでとかバブル・マフィアと例えられ、どの様に今世紀に起ったバブルをクリエートしたかが焦点。
  • インターネット・バブル:利益を出せないガラクタのスタートアップをどんどんIPOさせた。
  • サブ・プライム・バブル:値打ちのない住宅ローン債権を売りまくり、裏で空売りしまくった。
  • 商品先物:去年のオイルの高騰はGSとモルガン・スタンレ−の仕業。
又、GSはOBを政界に送り出し、ワシントンを実質牛耳っている実情。

Mattの記事に対し、GSのPRが返答した。これが傑作で、完全にガキ扱い...例えば、単なるGS陰謀説の蒸し返しだとか、あんたは複雑性を理解しとらん、ローリングストーンはオールマンの記事でも書いていればいいとか。たた、Mattの記事の内容を具体的に否定した訳ではない。Mattは反論してみろと啖呵を切った。

私の見解。GS陰謀説というより、GSの影響力が強くなりすぎたという事。去年までベア、メリル、リーマンがまだ健在の時、私はよく”5 White Boysの寡頭制”なんて言ってた。それが、2社だけ生き延びた。私が一番懸念しているのは、GSのプログラム・トレーディングの圧倒的なボリューム。他社を大きく引き離しており、市場を独占的に操作出来る事。当然他社もGSのプログラムを真似る。

もう一点、AIGを救済したのは究極的には、GSを危機から守るためだったと思う。GSはAIGから$12 Billion受け取り、TARPの$10 Billionもちゃっかり返済。株価もここ数ヶ月で2倍以上反発。

去年の金融危機の際、ヘンリー・ポールソン(元GSのCEO)が財務長官でなかったらと考えたら恐ろしい。大恐慌の際、ルーズベルトがジョー・ケネディを起用したのと同じ理屈。彼の素早い判断力と実行力には凄みがあった。

GSはトビっきり優秀な連中が集まり、法律で許される限度ギリギリで大もうけする天才集団。ミルケンやボースキ−等は、欲が理性を超えたから捕まった。陰謀説?ウォール・ストリートは陰謀だらけ。なにも今世紀に始まった話じゃない。




Sunday, June 28, 2009

中年ギークのリベンジ

夕べ、友達の家で“We are the World"のビデオを見てたら、面白い論争になった。
出演してるアーチストの名前を全部言えたのは私だけで、お前はギークだと言われてしまった。 

20代の連中もいて、ジェネレーション・ギャップで面白い展開になる。50代のオッサンが、”80年代以降、音楽の歴史を変えた奴おらん”と啖呵を切った。確かに....80年代に人気が出たU2やPrince、Springsteenだってデビューは70年代だし、まあ、ラップの基盤が出来たのは80年代前半か?  Coldplayあたりは評価できるけど、歴史的だとは思えない。ああ、NievanaやPearl Jamは凄いと思うし....そんなもんかな思いつくのは。

最近のCDは曲数が多すぎるし、Fugeesの”The Score"以来、全曲楽しめるアルバムのお目にかかったことないなあ。iTunesのせいで忍耐力がなくなったのかもしれない。でも歴史に残る名盤は、じっくり座って一枚通して聴ける。

と、議論は熱のこもったものになった。私はiPhoneでRolling Stone誌のトップ100名盤リストを披露。

因に、Rolling Stoneの不死身のアーチスト・リスト。

The Immortals Photo

あれ、2Pacが入ってる。正直、こんな私でも2Pacは確かに凄いと思った事あるなあ。私も、決して閉鎖的な中年Classic Rockファンじゃないと気が付いて安心。とはいえ、若者達には反論の余地はなかった。

80年代以降の大衆音楽(変な言い方だけど)の土壌、一体何が変化したんだろう? PCが一般的に普及されたのは80年代。関係ないかなあ? 

そういえば先週、近所のオッサンたちが、ガレージでAllmanを演奏してるのが聞こえて来た。ヘタクソだったけど、久々に頭が軽くなった。

Friday, June 26, 2009

iPhoneで歴史的コンサート

最近”Concert Vault"という、恐るべきアプリを発見。
特に、70年代のクラシック・ロックが好きな人にはたまらないと思う。
ロック・アーティストのコンサートの実況録音が無料で聞ける。
例えば、Eric Claptonで検索すると、15件のコンサートのリストが出る。コンサートの場所と日付も。聞きたいコンサートをクリックすれば、曲目が出る。Derek & Dominosもあるから凄い。


このリストに全パフォーマーが出てるけど、あれっ、Dylanがない。

とはいえ、結構凄いポートフォリオだと思う。今時、音質の悪い70年代のコンサートなんて、youtubeなら古いコンサートの動画もあるのに、と思う人もいるだろうけど、なんか変にノスタルジアな味わいがあるんだよね。それに、コンサートもNYのBottom Lineとか、こじんまりとした所だったり、結構掘り出し物もある。

これは、はっきり言って、ベビーブーマー対象のアプリだと思う。"Most Played"のリスト見たら、70年代のロックばかり。




Thursday, June 25, 2009

ファラとマイケル

今朝、ファラ・フォーセットの死を知りショックを受けていたところ、今度はマイケル・ジャクソン。

まだガキだった私は、ファラの屈託のない笑顔と健康美を見て憧れたものでした。この写真は確かに衝撃的にかっこ良かった。わたしも、わざわざアメリカ製のシャンプーなんか使ってみたりしたなあ。

でも、ネクラでギーク系の私は、寧ろこっち路線に親近感を感じたなあ。


ファラは、最後まで癌と戦ってよく報道されてた。あまり芸能系に興味のない私でも、Huffinton Postの見出し毎日の様に出てたからなんとなく知ってた。死に際までかっこ良かったなあ、ファラは。

マイケルの突然の死は、さすがに驚いた。”Off The Wall"は歴史に残る名盤だと思う。この数年、問題だらけの人生だったけど、なんか気の毒に思ってた。子供らしく育つ機会を与えられず、いきなり大人にならざるをえなかった可哀想な人。

私の好きな歌はこれ。




Rest in peace.