前四半期、GSは$12Billionの収益、$3Billionの純利益を計上。 これで2007年以上のボーナスの確実とも言われている。
さて内訳は:
という事は9割以上の収益は株や債券の売買で儲かったもの。
過去、一年GSは政府から$64Billionにも及ぶかねを供与されている。
- 10 Billion in TARP (返済済み)
- 11 Billion from the Fed
- 30 Billion from the FDIC
- 13 Billion from AIG
TAPRは無理矢理押し付けられたと言っても、GSはこの政府からの金なしでは生き残れなかったはずである。更に、この金に20倍から30倍のレバーをかけて短期運用したのである。
GSは世界で数少ない金のある金融機関として最安値化したアセットを買いまくる事が出来た。その上、GSの株価も$47の最安値から今や$190まで回復。これを全て合法的にやってのけたGSはたいしたもんだ。ヘッジファンドでも手数料の20%程しかとらないところ、GSは全て取込んだ。
失業率が10%に上る中、このGSの成功ぶりに憤慨する納税者は少なくない。儲かった時に多額のボーナスをもらうのは理解出来る。でも大損出した時、納税者にたより、また儲が出れば全て自分たちで取込むのは筋が通らない。
以上は元CNBCのアンカーで現在MSNBCの”モーニング・ミーティング”のホストをしているディラン・ラティガンが昨日のショーで取り上げた内容。
GSのやった事はあくまでも合法的であり、納税者は結局してやられたのである。
マット・タイビはGSは巨大な吸血イカだと呼んだ。確かに、ウォール街の巨大な欲が引き起こした金融危機、庶民のネットワースは蒸発、弱い投資銀行は吸い込まれ、結局納税者が救済した強い銀行が一層強くなって生き残った。庶民は一層取り残されて行く。末期的資本主義の兆候だろうか。
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