Friday, July 23, 2010

草食系大統領

昨日友達と最近のオバマの腰抜けぶりについて話に花が咲いた。

私は『草食系黒人大統領より肉食系女性大統領の方が今の時代に必要だった』と言った、ちょっとニュアンスが伝わりにくかった。アジアだと肉食草食系的表現はピンと来るのだろうけど、適切な英語の表現が思い浮かばなかった。

草食はherbivore、肉食はcarnivore。野生の世界はpredator & prey (補食と被食)、肉食は強いもの、草食は弱いもの的イメージになるし、ベジタリアンだからといって草食系の人柄とは限らない。

多様な人間性を肉食か草食で分けてしまうのは間違っているだろう。寧ろ雑食系の人間の方が多い。

ただ、オバマを見てるとどうも草食系男子のイメージに故意に徹している様な気がする。彼の政策は傷ついたり傷つけられたりするのを避けるタイプ。だから人種問題に対する発言は極力避ける(右翼が大騒ぎするから)、リベラルのアジェンダを強引にプッシュせずコンセンサスを求める。

ただ、この国で肉食系の黒人大統領は考えられない。オバマは学者肌で雄弁、感情をあまり顔に出さない精神的鍛錬も。それでも、コンサバ系やTea Partyは『アメリカを取り戻せ』と叫んで練り歩く。草食系のオバマでさえ十分怖いと思う白人がいるのだ。

因に肉食系黒人政治家として人気上昇中なのが、ニューアーク市長(NJ)のコーリー・ブッカー。彼は、ロードスカラーでイエールのロースクール出身という申し分のない学歴。彼は、煩いと思う程良く喋るし、感情的な熱い政治家。彼の活躍ぶりは映画にもなった。




まあ、彼は自分のエレメントの中で大活躍しているわけで、オバマの様に南部の白人へのエクスポージャーがない。彼が全米をベースに活躍する事になればどうだろう。コーリーは南部の白人に対して"怖いタイプ"という印象を与えるだろう。

ルーズベルト大統領は軍隊に於いて黒人兵を白人兵と統合した。この時90%以上の軍人はそんな事はとんでもない言ったという報告もある。それでもルーズベルトは押し切ったのである。もちろん、ルーズベルトの人権政策に関しては数々の汚点はあるが。

現在、米国の過半数の国民はゲイはオープンで軍隊に参加出来るべきと言っているにも拘らず、オバマの動きは緩慢であり、軍隊幹部の動向の様子見している。白人の大統領だったら、こんなに躊躇するだろうか?

とはいえ、私は草食系男子の方が好み。今までお会いした草食系男子の方は、"lose the battle win the war −孫子"という事をよく心得た賢い人が多かった。また、ブルース・リーも“the way of intercepting fist"なんて言ってたし。反面、肉食系は短期的ゲインを求めすぎる傾向がある。
オバマは腰抜けなんて文句言い乍らも、実は彼は孫子の兵法を確り理解してるスーパー草食系戦略家であって欲しいと応援しているのが本音。


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