Saturday, April 25, 2009

100 Days その1

オバマ政権が発足してから、早くも3ヶ月以上になる。
出来映えは? 

このアンケートが客観的な回答。
質問:この国の方向感、良い方に進んでいる?

去年の10月:31%
2月:40%
直近:48%

失業率は毎月うなぎ登り( Millions)、銀行救済もまだまだ不透明($Billions)、国の負債も莫大($Trillions)。経済の安定化の兆しが見えてはいるが、大恐慌は逃れたかもという安堵感のみ。

オバマの支持率は67%以上と好調。アメリカ国民は、一部の共和党ベースを除けば一応”この大統領なら大丈夫、彼の政策には全て賛成出来ないけど、前向きで好感が持てる”というのが一般市民の意見。

左寄りの政治オタクの私は、共和党の弱小化、知性派/穏健派右派の反応を注視。共和党のリーダー達は、一層低能化(民主党法案には全て猛反対、反面独自のアイディアは全くなし)、知性派はじりじりと逃げ腰である事も否定出来ない事実。共和党は、オバマを、社会主義者呼ばわりしていたが、最近路線を変えて、ファシストと呼んでいる。

反面、知性派リベラルはオバマは中道すぎると、手厳しい批判をしている。特に、ノーベル賞受賞経済学者のポール・クルーグマンは、毎週オバマ批判記事を書く。まあ、これはよくアメリカで言われる”Tough Love"に過ぎないと思う。愛するが故、厳しく振る舞うというニュアンス。

外交面でも、ベネズエラのチャベスと笑顔で握手したり、サウジの王様にお辞儀した程度の事で、共和党は大騒ぎ。15才のガキじゃあるまいし。オバマは古い力の外交から、進歩的な大人の外交へ移行する基盤を、この100日間で築いた。ブッシュ政権下、アメリカは外交面で、忌み嫌われ、ブッシュはどこへ行っても抗議デモの出迎えを受けた。まあ、インド、中国、日本等、自由貿易を必要とする輸出国は、ブッシュや共和党の方が都合がいいのだろうけど。



景気、外交、社会問題等、何一つ解決していない(当たり前だけど)とはいえ、全ての点に於いて、楽観視の基盤をしっかり築いた事は評価されるべき。新政権は、頭脳明晰集団。きめの細かいバアランスのとれた戦略も、国民の自信に繋がっていると思う。


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