Friday, May 11, 2012

苛めっ子みっちゃん

ワシントン・ポストがみっちゃんが高校生時代にゲイの男の子を苛めた事を暴露した。

これは苛めというより暴力に等しい。みっちゃんは一学年下のブロンド長髪の新入生がどうーも気になって仕方がなかった(アッー!)。「あいつはここに属さない」と意地になっていたらしい。彼は取り巻きのレスリング・チャンピオンとフットボール選手にその子を地面に押さえつけさせ、自らハサミでその子の髪を切ったらしい。少女漫画に出て来そうな幼稚さと陰険さの混じった暴力。

この苛めにを参加したり知っていた証人が5人も出てきたものだから、みっちゃん側も焦った。取り急ぎ謝罪になっていない謝罪をした。自分は高校生の時イタズラ大好きだったけど、その一件は覚えてないし、その子がゲイだった 事も知らない...でも誰かを傷つけたのなら謝る…これ程誠意のない謝罪は聞いたことない(ラジオのインタビューでは4回鼻で笑った)。こっちは2回目のインタビュー。



ワシントン・ポストによると、被害にあった人は大人になってもこの傷を引きずっていたらしい(彼は2006年に亡くなった)。因みに偶然彼に会ったみっちゃんの友達の1人もずっと罪の念を感じており謝ったらしい。

ここで問題になるのは、高校時代の苛めではなく、大人になった今如何に対処するかだろう。この事件が起きたのは彼がシニアの時であり、中学生のガキというわけではない。覚えてない? 彼が首謀者だったんだよ。せめて、「悪いことした、苛めは絶対ダメ」位言うのがリーダーとして相応しい大人だろう。彼はただの大人じゃない、大統領候補なんだよ。

みっちゃんが予備選に勝った経緯もこの一件に似ている(勿論他の候補者がフリークショー並だったという事もあるが)。私の住むフロリダでは政治広告はニュート・ギングリッチを叩くネガティブCMが連日津波の様にTVを乗っ取った。彼の金持ち支持者達が他の候補者の10倍以上の金(数千万ドル単位)で広告費を使って徹底的に攻撃する。このやり方は実際絨毯爆弾と呼ばれている。その上、自分の功績をアピールした様なCMなんて見た記憶ない。

彼の演説も同じ。オバマの悪口がメイン(まあそれがベースを興奮させるのは事実だけど)。減税、規制緩和、強いアメリカと言い古された事ばかり繰り返し、そして「ワシは成功した実業家だから経済知ってる」と意味不明な事をドヤ顔で言う。彼特有のビジョンや具体的な政策が欠如している。

みっちゃんは生まれた時からずーっと勝ち組。この一件の舞台も米国でも有数のプレップスクール。高校の時も虐められる様な奴が悪い位に思っていたのだろう。上から目線で一握りの金持ちの支持者から集めた金で予備選を勝ち抜いたみっちゃん。勝ち組が一層勝ちやすくなる理想郷ってのも嫌だけど、そういうイデオロギー以前の問題なんだよね。



2 comments:

Anonymous said...

いつもツイッターの書込みを楽しく拝見させていただいてます。ミット・ロムニーはどんな人かと興味を持っていたのですが、ガッカリしました。政治事情には全く疎いのですが、共和党の候補にはロクな人がいないような印象があります。オバマに勝って貰いたいですね。

boxerconan said...

有難うございます。今の共和党は極右になってしまって残念です。穏健派だと追い出される程。数年前までは立派な議員もいたんですけどね。両党がしっかりしてないと、良い政治は出来ません。足を引っ張る事のみに執心しているのが実態です。