Wednesday, May 9, 2012

政治とハッタリ…どこまで許される?

みっちゃん、「米自動車業界の再生にはワシも貢献した」と言った。それもミシガン州で言ってのけた。実際英語では、I'll take a lot of credit for the fact that this industry has come back と言ったので、もっと強い表現だと言ってもいいかもしれない。

ほんまかいな? みっちゃんは一体どんな貢献をしたのでしょう? NYTのOp-Edで「自動車業界はManaged Bankruptcy(事前調整をした再生型倒産)によって対処すべき、政府によるベイルアウトを受けた日には、自動車業界はオワリ」と書いた。それだけ。結局Managed Bankruptcyという提案をしたのが自分だと言いたいのだろうか? そんなもん、彼があのOp-Edで言及する以前から提案されていただろうし。

これを受けて 当時ミシガン州知事だったジェニファー・グランホルムは爆発。彼女は自動車業界が危機に瀕していた時の知事。彼女はみっちゃんは人間として大統領に相応しくないと言い切っている。みっちゃんは有権者をバカにしてるだろう…って。それは私もずっと思ってたけど。


 みっちゃんは、自分は成功した実業家で経済を理解してるとやたら自慢する。成功した実業家って米国にはどれだけいるだろう。上場してる会社のCEOがこんなに簡単に大嘘ついたら大問題だよね。みっちゃんのベイン・キャピタルは非上場で、傾いた中小企業のオヤジを飯の種にして大儲けしたハゲタカ系PE。80年代のLBOバブルの時はそりゃ笑いが止まらない商売だったと思う。ソルトレイクの冬季オリンピックの開催に一肌脱いだから、外交経験豊富なんて…そんなこじつけも笑える。因みにソルトレイク・シティにはモルモンの総本山があり、当時上院選に負けて手持ち無沙汰だった彼に声がかかっただけだろうし。

そうやってみっちゃんはファクト・チェック屋が追いつかない位の頻度で「ちょっぴり真実を含んだ大嘘」を毎日の様に展開。昨日なんて、「オールズモービルはオバマが潰した」とも言った。オールズモービルはGMの一部でビューイックと同様なブランドなのでリストラされたのだけど…最後のモデルを出したのが2004年って…もう洒落にもならない。

ここまで平気でハッタリを言ってしまうとコメディ並なんだろうけど、その日の雰囲気で投票する無党派層はどう思うのだろう?


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