Saturday, July 25, 2009

For profit or not for profit

今、オバマのヘルスケアー改革が話題の中心。アメリカでは、企業・雇い主が健康保険を提供する。保険会社は当然営利企業であり、単純にはこうやって儲ける。

保険料+保険料の運用利益-保険金=粗利益

たんまり保険料を受け取りそれを運用、保険金は払わない様に逃げる。アメリカでは病人に対する治療は医者判断より寧ろ保険会社のマニュアルによる。リスクの高い人や、既に病気にかかっている人は当然引き受けない。

保険料の高騰ぶり、医者にが払う賠償請求保険はうなぎ登り。アメリカ人の医療費は他国比2倍以上。 そんな訳で、個人営業や、小企業に勤める者で保険料が高過ぎて買えずにいる者が全人口の15%に達すると言われている。

そこでオバマは選挙当時の公約を通り、国が健康保険を一部スポンサーするという政策をプッシュしている。勿論、共和党は”金がかかり過ぎ、保険会社が潰れる”と大反対。しかし厄介なのは、Blue Dogと言われるコンサバ系民主党議員。彼らは共和党が強い地盤から選出されていることから、リベラルな政策にことさら反対する少数グループ。

私がここで考えたのは、健康保険会社や病院が営利企業である必要があるのだろうかという事。アメリカには、刑務所の運営を下請けする、Correction Corporation of America(上場会社)もある、彼らに収容者を更生する気はさらさらなく、寧ろ収容者を増やす事に興味がある。イラク戦争でもハリバートン等下請けが大儲けした(コカコーラを一本7ドルで売ったとか)。ここまで来るとオゾマしい。

何でも”儲”につなげようとするのは、フリーマーケットに於いてはいいステロイド効果はあるが、全てが"営利"である必要もないという素朴な疑問を持つ時代が来ているのかも知れない。

私のもう一つの素朴な質問は、何故雇い主が健康保険を供与するのだろう?健康保険料は、営業経費を食い散らし(GMが良い例)、米国企業の競争力を弱めている。



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