Saturday, May 1, 2010

Get rid of crappy stuff - ジョブズはスナイパー商法

昨日、Foxのテック系ギーク番組でソニーの新製品Dashが紹介されて、笑いの種になってた。日本人として誠に不愉快な事といえ、この製品が売れる可能性はないだろう。Dashは卓上タッチスクリーン・ウェブビューアーであり、値段も$200と手頃。でも、これじゃ、ギーク用の目覚まし時計という評価である。

ふと、最近ジョブズがナイキの社長に言ったアドバイスを思いだした。
”GET RID OF CRAPPY STUFF" 笑わされたのは、ジョブズがこう言った後、フォローアップのジョークも笑い声もなかったという事。彼は大真面目。



マイクロソフトはAK47で, アップルはスナイパーだと誰かが例えてた。マイクロソフトは売れない商品も儲からない商品も散弾銃の様に出しまくる、反面アップルは、じっくり狙い撃ちをする様に売れて儲かる物しか出さない。勿論Apple TVの様なはずれもないわけではない。ソニーや日本の家電メーカーはマイクロソフト化している。商品のポートフォリオが多過ぎで儲からない。マイクロソフトの弱点は、社内での横の繋がりが悪い事で、それも類似している様に思える。ただ、マイクロソフトと日本のメーカーの違いは、それでも儲かっている事。ソフトウェアの粗利益率が絶大である為、マイクロソフトは笑われても散弾銃商法が出来る余裕がある。ただ、株価が上がらないだけ。

ビジネスにはそれぞれモデルがあって、スナイパー商法が必ずしも良いとは言えない。ただ、キャッシュフローがなければ先端技術を生み出す余裕が削がれるという事はこの不況を通じて痛感。

韓国勢も最近の台頭ぶりには目を見張るものがある。この2年間に彼らのステータスは向上しており、サムスンのテレビなどソニー並みの評価を得ているのは痛い事実である。日本の家電メーカーにも、以前のモメンタムを取り戻して欲しい。


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