極端にイスラエル寄りのアメリカのメディアには珍しく、今夜のCNNは妙にパレスチナ側の言い分も聞く報道をしたんです。アメリカに住むパレスチナ人のジャ−ナリストをゲストに、ガザに住む彼女の父親を電話でつないでインタビュー。バックグラウンドに、爆音も聞こえ、気の毒としか言えない状況。彼女のブログも生の声が聞こえて来ます。
この紛争による死者の比率が1対100であり、イスラエルはやり過ぎだと、アメリカやヨーロッパではパレスチナ人寄りのデモが続発。特に、無条件でイスラエル寄りだったアメリカ人達も、少し目が覚めたのではと思います。
ここで、面白い事実があります。アメリカのユダヤ人は70%以上民主党支持ですが、イスラエルのユダヤ人は圧倒的に共和党支持。今までイスラエルを放任してきたブッシュがいる間に、ガザ侵攻をしてハマスを壊滅するのが目的かもしれません。イラク戦争の立役者であるネオコンの中心人物、ポール・ウルフォウィッツとリチャード・パールはどちらもユダヤ人。案の定、アメリカはUN安全保障委員会の停戦を求める声明をブロック。
そうは言っても、正直私はオバマを100%信用しているわけではありません。オバマの当選には、ユダヤ人の金や力の影響が大きいという事は否定出来ません。オバマはこの紛争に関しては今の所、ダンマリを決めています。現時点では、その方が賢いと思いますが、世論はしびれを切らしている様でもあります。
旧約聖書でユダヤ人は、砂漠の野ロバ(wild asses in the desert)に例えられています。アメリカには、進歩的且つ平和指向の新しい世代のユダヤ人が沢山います。彼らには金も力もある。私は、彼らがどうオバマを動かすかが鍵だと思います。
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