Friday, December 12, 2008

ビッグ3救済法案に見る南北戦争

この法案が決裂した理由は、根本的には共和党がこの法案を利用して、労組を潰そうという意図である。テネシー、アラバマ、ケンタッキーには日本やドイツのメーカーが進出。これらのメーカーは、南部の共和党議員に膨大な影響力を持つ。海外のメーカーは労組の影響力を食い止めたいのである。 共和党の要求するタイムライン、人件費削減、ボンドのヘアカットを3月15日を期限とするというのは余りにも厳しすぎる。実質、ビッグ3のワーカーの手取りは、海外のメーカーよりも既に低い。



今後、恐らくオバマ政権が発足するまでの1ヶ月のつなぎ融資、例のTARPに一時的に頼る事になるのだろうか。クライスラーのLBOをしたサーベラスのCEOは、前財務長官のジョン・スノー。既に、ある程度話はまとまっているはず、と私は思う。

この一晩で、何千億ドルのバリューが蒸発しただろうか。

以前、不良債権を担当していた銀行員として、破産申告は避けるべきたと断言したい。そもそも、DIPファイナンスは(破産申告中のつなぎ融資)は誰がするのだろうか?


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