Saturday, December 6, 2008

Market Makerによる株価操作


あまり、面白い内容ではないけど、最近ずっと気になっており、記録しておきたい事なんで書きます。

Market Maker(MM)とは、
証券市場で,特定銘柄について責任を持ち常時売買価格を表示し,注文に応じる態勢にある証券業者。AAPLの株価の動きを見るだけでも、如何に株価が操作されているかわかる。多くのヘッジ・ファンド、特にQuantitative の連中はQQQQやSPY等ETFをビークルにしてトレードする。AAPLは現在、QQQQの12%を占める。AAPLの株主仲間に、QQQQが急上昇するのを防ぐ為に、MMがAAPLを操作しているというセオリーを主張する人がいる。初めは信じられなかったが、注意を払って観察すると信憑性があり、週に1度か2度このセオリーを証明する様な動きが見られる。

金曜日、例の雇用指標が出た後、市場は一旦大きく下がったものの、11時過ぎに反発。先ずAAPLがマーケットをリードしてグングン上昇(ラリーを仕掛ける時、AAPLかXOMを先ず走らせるのが最近のパターン)。他の銘柄も追って上昇。ところが、2時45分頃から、他のインデックスが上昇しても、AAPLの動きが鈍りだした。結局、QQQQは4%以上上昇したにも関わらず、AAPLは3%以下(終値$94)。もし、AAPLが他のインデックスと同様に上昇していたら、QQQQは5%以上上昇していたはず。

この怪しげな株価の動き、理由はいろいろ考えられる。
  • 最近のリジスタンスであった$95を超えると、空売りの買い戻しが一層増大するので、MMがそれを避けようとした。
  • 大きな顧客の買いが入り、$95以下で売る為にMMが売りを入れて操作。Accumulationがある時はこの様な操作がされる例がある。
  • 2時45分以降、BIDより低い値で、ガンガン売られていたいう報告あり。意図的に株価の上昇を押さえたり、下げたりする時にMMがよく使う手段。
  • 下のグラフで見られる様に、2時半頃、それまでアンダーパフォームしていたMSFT(QQQQの6%)が急上昇。その後、AAPLのみMMに押さえ込まれた。

AAPL= blue, Nasdaq= green, MSFT= red

同様な操作はオプション満期日(毎月第三金曜日)の週にもよく見られる。株価がストライク・プライスにピッタリ貼付けられるという現象。オプションが権利行使されなければ、ブロ−カーはプレミアムをごっそり儲けて逃げられるという仕組み。

こんなのあり?と思うでしょうが、素人の私でも直ぐ見破れる様なやり口。ところが、市場の警察であるべき証券取引委員会(SEC)は大手のブローカーの味方で野放し状態。体力ないし、知恵もない、その上やる気もない。忘れてはならないのは、政権が変われば天下り先が必要。だから、私はせっせとオバマ・チームにメールを出して、SECの改革を提案するのである。

この様な怪しげな、株価操作を見ると...

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