Wednesday, February 11, 2009

Bibi is back (中東和平に影)

昨日のイスラエル総選挙では、中道与党のガディマが辛うじてリードしているものの、タカ派のリクードを1席でリードするのみの接戦。軍人の分が開票されておらず、恐らくリクードがリードするのではないかと見られています。そうなると、タカ派と宗教派がマジョリティ。

リクードの党首、ベンジャミン・ネタニヤフ(またの名をBibi)がまた浮上。彼は、元首相(1996-1999)であり、超タカ派の傍若無人な言動で有名です。外交オタクの私にとっては、中東和平プロセスがドラマであったとしたら、無くてはならない悪玉キャラ(時代劇に出てくる悪徳商人的な位置づけ)。



アメリカ育ちのせいか、コチラのテレビにも頻繁に登場。喋り出したら、誰も止められない(詐欺師が早口で喋って、相手に反論の余地を与えない様な...)。私は、彼の口調から“ブルックリンのデリのオッサン”と呼んでいます。

オバマにとっては、イランよりBibiの方が手強いと思います。妥協という言葉は彼の辞書に存在しません。事実上核保有国であるイスラエル、でもそんな事も公に言えないのがアメリカの現状。

ビル・クリントンとBibiにまつわる面白い話があります。
1996年に、ビルとBibiが初めて会見した折、Bibiが中東問題を長々と説教したそうです。
後で、ビルは”あいつは、一体何様だと思ってるんだ? どっち、スーパーパワーとなんだ“と激怒したとか。(英語だともっとカラフルです:"Who the fuck does he think he is? Who's the fucking superpower here?")。

民主党政権とリクードの関係はスムーズには行かないでしょう。Bibiはチャンスがあれば、イランの脅威を強調し刺激する様な事ばかり発言をしてくれます。彼が首相になれば、オバマの外交上の目の上のたん瘤になるでしょう。



No comments: