Saturday, February 7, 2009

オバマの潔さ/"I screwed up"

就任式から2週間。オバマは全国放映のテレビで、自分の過ちを早くも認めました。



内閣閣僚候補の数人に税金滞納があった事が発覚。その内2人は辞退しました。

ここで注目したいのは、彼が”we"ではなく”I"と言った事。内閣閣僚のバックグラウンド調査は、彼の責任ではありません。それでも、自分のチームの失態の最終責任は自分にあると潔く認めた事です。トルーマン大統領がその昔”The buck stops here"と言ったのは有名ですが、自分の失敗をそうそう簡単に認める政治家なんていません。

ブッシュは、自分の失敗を認める事は一度もありませんでした。報道陣は何百回も”一番大きな失敗は何ですか”という質問を試みたが、結局”歴史が最終的に証明する”みたいな返答で逃げられました。まあ、彼の責任逃れはジョークになっています。”失敗”という言葉を辞書で引けば、ブッシュの写真が登場してもいいくらい。

とはいえ、私はオバマの景気対策法案に不安を感じています。あまりにも民主党臭が濃すぎますし、インフラにもっと金を注ぎ込むという期待も裏切られた感じです。共和党も反対するための反対という姿勢を崩しません。彼らが常に主張する減税案は購買力促進には効果がない事は、既に立証済み。私が一番気になるのは、もう少し時間をかけて“真に効果のある”法案をドラフト出来ないか?という事。民主党の下院議員が暴走しているのは事実。私たちが直面しているのは、世界規模の経済危機。今、購買力が激減しているのは雇用不安が原因。卒論だって期限ギリギリに慌てて書いたものより、じっくり煮詰めたほうが優れているのが当たり前。

経済復興は、金融再建や証券取引委員会の徹底的な改善という方面からも実現出来ます。金融の会計基準を少し緩和するだけでも、銀行の流動性は改善されますし、悪玉空売り屋(先週はバンク・オブ・アメリカを潰そうとしました)に対する厳しい取り締まりも市場に自信を呼び戻す最高の手段。住宅ローンやクレジット・カードの利率を引下げる事も、元本(金融資産)の質を維持、購買力を増強する為にも効果的。

だから、私がオバマに“急がないでちょうだい"と呼びかけたいのです。ここは、あまり賢くない下院は無視して、天才エコノミストや凄腕実業家達のアイデアを缶詰にした、雇用促進に即効力のある法案をドラフトして欲しいというのが私の希望。この件に関しては”I screwed up"と言う余地はありませんよ。


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